スパコンにまつわる統計

スパコンの計算速度を基準としたランキングは、世間をにぎわせています。
このランキングは、Top500(http://www.top500.org/)にて閲覧、データダウンロードが可能です。

今回はこのサイトで実装されている解析機能を利用してスパコンに関する様々な統計(http://www.top500.org/statistics/list/)について見てみたいと思います。


/*----------------まずは2012年度のデータについて-----------------*/
http://www.top500.org/statistics/list/
#1.スパコンのベンダーについて(2012年)
巨人IBMがやはり最強といったところでしょうか。Fujitsu応援しています。
#2.OSについて(2012年)
Linuxが90%以上の圧倒的なシェアを占めています。Linuxはソースコードがオープンであるために、細かいチューニングが可能であり、ハイエンドユーザーにとって理想的なOSであるからだと考えられます。
#3.国別シェア
国別シェアでは予想されるようにアメリカが半分を占めています。中国がその次に来ていて日本は世界第3位です。GDPの順番を見ているような気持ちになります。


/*----------------各種データの経時的変化について(Development Over Time)-----------------*/

#4.ベンダーシェアの経時的変化
2008年頃からkaraIBMとHPが急速にシェアをのばしていることがわかります。Cray Inc.やSGIは一方でシェアを奪われてしまったようです。

#5.OSのシェアについて
ここ20年間の間でスパコンのOSはUNIX系OS(Unix, BSD, Linux)が圧倒的な地位を占めてきたことがわかります。その中でも面白いのがLinuxの急速な拡大です。Linuxは1991年に開発が開始されたとされていますが、それから10年もしないうちにスパコンで使用されるようになり、現在では90%を超えるスパコンに使用されていることがわかります。